悩んでいるときが一番楽しい
今日もオフ車の話なので興味のない方は(以下略)
我が敬愛すべき偉大なる先輩 トムS本 氏(仮名)とバイク談義。
「悩んでいるようじゃ、まだ本気じゃない」
KLX250に傾きつつも、WR250Rも捨てがたく。
あーだーこーだ買わない理由を挙げるオッサンに対し、ありがたい助言をいただいた。
そうだ。
オッサンはいつだってノリと勢いでうっかり購入してきたじゃないか。
足が着かないとか、予算が足りないとか、いつからそんな小さなことを気にするツマラナイ男になったんだろう。
…いや、まあ、「予算が足りない」のは小さなことじゃあないけど。
じゃあ、何を躊躇しているのか。
パワーと価格と車格、オッサンの求める最大公約数的なバイクがKLXだった。
ただ、妥協してる?と問われれば、妥協してると答えざるを得ない。
そこを先輩が問うた。「本当にそれでよいのか?」と。
オッサンも、「よくないっす」と気づいているから。躊躇している。
確かにWRは足が着かない。
ローダウンキットを組めばどうにかなりそうだけど。
でも、そこまでして乗りたいのかと問われれば、どうだろう?と答えてしまう。
「オフ車のR1」という評価があるように、WRはきっと林道レベルではなくダートコースとかを急かされるように走るバイクだ。
…果たしてそれはオッサンの求めるものなのだろうか??
オッサンの運動神経は皆無と言っていい。
KDX125SRでも、数えきれないほどコケた。
回さないとトラクションがかからないが、少し回すと過剰に反応する。そんな2スト独特のピーキーなレスポンスと、足つきの不安が、前回の記事でも挙げた剣山スーパー林道でのクラッシュにつながった。
正直に言えば、あのクラッシュから、オフロードが少し怖くなってしまった。
だから、腕は上達しないまま、一旦オフ車から離れている。
「怖くないオフ車」
正確に言えば「少し無理をしても許容してくれるオフ車」が欲しい。
パワーなんて無くてもいいし、やっぱり足つきの良さは大事。
どこかのサイトで書いてあったけど、「使いこなせない30馬力よりも、使い切る20馬力のほうが速い」。真理だ。
オッサンのような下手くそは、高性能をきっともてあます。
そう考えると、今まで眼中になかったセロー250という選択肢が見えてくる。
決して速くない(むしろ遅い)し、特別に魅力的なスタイリングでもない。
めちゃめちゃ高性能とかではないし、むしろモデルチェンジするたびにカタログ上の数値的な性能は落ちている。しかもよく錆びるらしい。
ただ、どこまでも忠実な相棒であるイメージだ。
よそ行きの小洒落た靴ではなく、例えばふらっとコンビニに行けるスニーカーのような安心感。
コケたってすぐ起き上れて、「行けるかな?」「行けるんじゃね?」って会話ができそうな。…バイクと会話なんてキモい、とか言わないように。
30周年を迎えるほどのロングセラーには必ず理由があるということだろう。
思えば、オッサンのバイクは、アメリカンとレーサーレプリカという、なんとも尖ったものばかり。
ここいらで肩肘張らずに楽しめる一台があっても、また楽しいのかもしれない。
いやー 悩むなあ。
できれば今週中くらいには方向性を決めたい。
上を見ればキリがないけど、身の丈にあったバイクを割り切って買うってのも勇気だよね。